緊急事態宣言とさだまさし
国内の新型コロナウイルス感染者数は増加し続けており、7日に緊急事態宣言が発出されました。
東京や大阪で連日1日当たりの感染者数が最多を更新する中、徳島県の感染者数は10日現在3名で、全国的に見て奇跡的な少なさです。そもそも人口が少ないからだ、という意見もあるかもしれませんが、県民の皆さんの行動と、感染を拡大させなかった医療関係者のお陰だと思います。これからもこの状態が続くことを願ってやみません。
ところで、昨日(10日)、「関白宣言」、「にゃんぱく宣言」を世に送り出したシンガーソングライターのさだまさしさんが68歳の誕生日を迎えられ、LINE LIVEとYouTube Liveでトーク&ライブ「バースデーだから生でさだまさし」を配信されました。
私は視聴できなかったのですが、そこで期待されていた?「緊急事態宣言」なる曲を披露されたそうです。
ネットニュースによると、外出自粛を呼びかけ、それでも仕事を続けなければならない人々に感謝し、仕事を失った人々を含め全国にエールを送る内容だったとのことで、勇気づけられたというコメントが多く寄せられたようです。
東日本大震災のときもそうでしたが、さださんは困難に立ち向かう人々に寄り添って下さる方ですね。
新型コロナウイルスは中国の武漢で発生したわけですが、さださんと武漢といえば、2つの曲が思い起こされます。
1曲目はグレープ時代の名曲「フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~」。
2曲目は「親父の一番長い日」のB面(懐かしい響き😐)に収録された「椎の実のママへ」。
どちらにも武漢市内の「漢口(ハンカオ)」という地名が出てきます。
「フレディもしくは三教街」は第二次世界大戦中、漢口で過ごされたさださんのお母さんの実体験をもとに創作された曲です。最終的に戦争で恋人が命を落とすという悲しい恋の歌なのですが、それだけでなく反戦歌の側面もあると感じられます(私の解釈ですが…)。
「椎の実のママへ」は、さださんの母方の叔母さんのことを歌った曲ですが、叔母さんも漢口におられたことがあるようで、歌い出しの舞台は漢口です。叔母さんの息子さんが水難事故で亡くなられたことが「精霊流し」を作るきっかけになったことも歌われています。
漢口にはかつてイギリス、フランス、ドイツ、ロシア、日本の租界があり、第二次世界大戦時には多くの日本人が住んでいました。さださんのお母さん、大好きだった叔母さんも青春時代を過ごされたわけで、さださんにとって強い思い入れのある土地だと思います。そんな武漢から新型コロナウイルスが発生し、そのウイルスと戦う人々に向けての応援歌を配信することは、さださんにとって特別な意味があることだったのではないでしょうか?
「フレディもしくは三教街」、「椎の実のママへ」は、どちらも聴いていると映画のような情景が浮かんでくる素晴らしい曲です。かなり長いですが😓
ご存じの方もそうでない方も、良ければ在宅時の時間つぶしに聴いてみてください。
(2022年12月31日追記) 2曲のYouTube動画へのリンクを貼り付けていましたが、動画が著作権の問題で削除されたようなので、リンクも削除します。悪しからずご了承ください。
武漢では、先日封鎖が解かれました。早速街に繰り出す人、武漢を脱出する?人、まだまだ巣ごもりを続ける人、人々の対応はまちまちのようですが、感染が再発することがないことを願います。
最後になりましたが、日本でも一日も早くこの苦難を乗り越えられるよう、一人一人がしっかりと危機意識を持って行動しましょう!
仕事で外出自粛できない方はくれぐれもご注意ください。ありがとう!そして、お疲れ様です。